2023/07/13
こんにちは、川村です。
今回は、身近なテーマにしてみます。
虫歯の処置といっても進行具合により、治療方法が
変わってきます。(歯髄が保存できる場合)
また、歯の種類や部位により
修復する材料が異なってくる場合があります。
虫歯になったときに歯の形を修復する材料には、
レジン(プラスチックのようなもの)と金属があります。
もし、前歯が虫歯になったとき
使う材料はどれでしょうか?
基本的に金属は見た目の問題で使えないので、
レジンを選択します。奥歯の場合、虫歯の場所・
大きさ・深さにより金属を選択したりレジンを
選択したりします。
特に歯と歯の間に虫歯があったときは、強度的な問題から
金属修復(一部レジンのつめものを選択することもあるが、
強度的に劣る)を選択することが多いです。
手順としては、先ず虫歯の除去です。
虫歯を取るとき、主に3種類の器具機械を
使うことが多いです。
機械で取ることもありますし、
手用の器具を用いて虫歯をとることもあります。
虫歯を取り終わったら形を整えます。
比較的限局した小さな虫歯であれば、
金属の詰め物ではなく、レジン(樹脂)の
材料で修復を試みます。
形を整えたら、レジンの場合は
直接口腔内で修復していきます。
①前準備
基本的に水分が付着、混入してしまうと、
レジンの性質が悪くなってしまいます。
歯の周りにロールワッテを置いたりして、
水分が修復面に入らないようにします。
「口を開けたままにしてください」と
言われたことがあると思います。
口を閉じてしまうと歯の表面に唾液が混入してしまい、
操作がやり直しになります。
なので、もちろんうがいも出来ません。
②表面処理
歯とレジン(樹脂)は別の性質の物になります。
何もしないで接着することはありません。
必ず表面処理をすることになります。
表面処理剤を歯の表面に塗布します。
表面処理剤により歯質表面が脱灰されて
コラーゲン繊維を露出させることにより、
コラーゲン繊維に表面処理剤が浸透するようになります。
③レジンを流し込む
歯の表面にレジンを流し込みます。
底の方からゆっくりとレジンを流し込みます。
歯と歯の間にレジンを流し込む際には、隣の歯と
くっつかないように、仕切りを入れてから
レジンを流し込むこともあります。
流し終われば、光で固めます。1回で
流し込むこともあれば、分けて流し込むこともあります。
④形態修正
最後に形を整えます。
かみ合わせを確認にして、高ければ修正します。
レジンの材料は、基本的には歯に接着しません。
表面処理をして歯に貼り合わせているような
感じになります。なので、かみ合わせの所だったり、
力がかかるところでは外れること、欠けてしまうことも
あります。その場合は、
再度レジンをつめたり、金属で修復に変えたりします。