2024/08/08
こんにちは。歯科医師の井畑です。
アイスが美味しい季節になりましたね。特に暑い日は食べる量が多くなったりしてませんか?
アイスと虫歯の話をします。
虫歯になる要因の一つに砂糖含有量が多いお菓子をよく好んで食べる事があげられます。
アイスは脂質の含有量によって表記が違うのはご存知でしたか?
大きく分けて4つあります。
・アイスクリーム
アイスクリームは乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上の製品が分類されます。
アイスクリームは4種類の中で最も乳固形分と乳脂肪分が多いため、
コクが深くミルクの風味を感じられる点が特徴です。
そして、「アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約」
において、アイスクリームには植物油脂を添加できないと定められています。
・アイスミルク
アイスミルクは、乳固形分10.0%以上、うち乳脂肪分3.0%以上の製品が分類されます。
アイスクリームと比較すると乳固形分と乳脂肪分が少ないため、あっさりとした味わいです。
また、商品によっては植物油脂が使われるため、気になる場合は原材料名を確認しましょう。
・ラクトアイス
ラクトアイスは乳固形分3.0%以上の製品で、乳脂肪分の成分規格はありません。
乳脂肪分の代替としてパーム油などの植物油脂を使用することが多く、
アイスクリームやアイスミルクよりも値段が安い傾向があります。
植物油脂は、乳脂肪分のようなミルク感を補い、なめらかな口当たりを再現するために使われますが、
すっきりとした味わいであまりコクは感じられません。
ですが、乳脂肪分は少なくても、植物油脂によってカロリーが高くなっている製品もあるため、
気になる方は栄養成分表示を確認することをおすすめします。
・氷菓
氷菓は乳固形分が3.0%未満の製品です。
氷菓にはアイスクリームのようなミルク感はありませんが、
さっぱりとした味わいが多いです。例であげるとかき氷やシャーベット、
アイスキャンデーがこの分類に入る事が多いです。
そして、代表的なもので栄養成分の比較をしてみましょう
カロリーの比較を行うと
A>B>C>Dとなりますが、
炭水化物の含有量はばらつきがありますね。
含有量を角砂糖(1つ炭水化物3.7g)で例えると…
A約5個分
B約6個分
C約10個分
D約5個分
どの種類のアイスを食べてもかなりの砂糖の量が摂取する事がわかりますね。
ですが、アイスを食べないのは難しいと思います。
なので、もし食べる場合は
・糖分が口の中にある時間を短くする(だらだら食べない)
・食べる時間と場所を決める
・就寝前あるいは睡眠途中はたべない
・遊びながらなどながら食べをしない
・アイスモナカやキャンデーなど噛んで食べるアイスを選ぶ
・摂取後は口腔内清掃を行うようにする
などの対応が必要となってきます。
この時期はついつい食べすぎになると思いますが虫歯には気をつけて下さい!