2022/03/24
こんにちは、歯科医師の久貝です。
さて、季節はもう春・・・・と言いたいとこですが、
まだまだ寒さが厳しい季節ですね。
先日、子供の卒園式に行ってまいりました。
子供の成長というのは、本当に早いもので
あっっっっ・・・・という間に6歳になっていて
それだけ自分も歳をとったという事ですね
さて、僕の子はまだ永久歯が萌えてきてはいないのですが
だいたいの子供さんは、6歳頃から永久歯が出てき始めます。
・・・知ってました?
お子様の乳歯は全部で何本抜けるのか、皆様ご存じでしょうか?
乳歯は生後6か月ごろから下の前歯(乳中切歯)から生え始め、
3歳くらいまでには生え揃い、全部で20本になります。
上の歯が10本、下の歯が10本です。
それでは、今度は乳歯→永久歯は、どのタイミングで起こるのでしょうか?
乳歯が抜ける時期には個人差がありますが、
一般的には6歳前後から12歳くらいまでに乳歯から永久歯へと生え変わります。
最初に下の前歯が抜けて永久歯へと生え変わり、
ほぼ同時期に「6歳臼歯(きゅうし)」と呼ばれる奥歯の
「大臼歯(だいきゅうし)」が生えるのが一般的です。
「大臼歯」は、乳歯がなく永久歯と生え変わる時期に初めて生えてきます。
14歳ごろには、親知らず以外の永久歯が全て揃うでしょう。
間違いの無いように言っておきますが、
今述べていることは あくまで「一般的」なお話しで、
ここには「個人差」というものがあります。
歯の生え変わりには、それぞれのスピードがあるため、
多少遅くてもあまり心配はいりません。
それでは抜け替わる順番はどうでしょう?
通常、歯は抜けた順番に生えかわっていきます。
5~6歳頃にまず下あごの前歯が生えかわり、
ほぼ同時期に6歳臼歯(第一大臼歯)が、上下左右に顔を出します。
その後は次第に生えかわっていきますが
犬歯と第一小臼歯、たまに順番が入れ替わって生えることもあります。
6歳臼歯の奥にある12歳臼歯(第二大臼歯)が生えると、
28本がそろって永久歯列となります。
あと、生え変わり時期に注意して欲しいポイントをご紹介します。
下の前歯でよく見られるトラブルですが、
乳歯が抜ける前に永久歯が生えることがあります。
乳歯がしっかり生えているにもかかわらず、
永久歯が生えてきた場合は歯科医へ相談しましょう。
次もよくあることですが、歯の生え変わり時期を大きく過ぎても
乳歯が抜けない場合、永久歯が作られていない可能性が高いでしょう。
いつまでも生え変わらない場合、
レントゲン検査をしてみることをおすすめします。
実際にレントゲンを撮ってみると、
永久歯が先天性欠損している場合もあります。
そういう場合は、将来的に矯正歯科も視野に入れてご相談になる事もあります。
何事も「転ばぬ先の杖」で、
定期的な検診にて口腔内をしっかり見守っていく事が大事だと思います。
もし良ければ、タニダ歯科の定期健診にて、
口腔内をしっかり管理が出来れば、嬉しいかなぁ・・・と思います。