2024/01/25
こんにちは。歯科医師の柏谷です。
現在歯医者に行く理由は歯が痛いから
歯医者に行く人もいますが虫歯や歯周病にならないための予防で
歯医者に行く人も増えています。
今回は虫歯になる原因とならない予防法を書いていきます。
虫歯になる原因は4つあります。
1つ目は虫歯菌(細菌)です。口の中にはたくさんの細菌がいます。
特に虫歯になる細菌はミュータンス菌と言われています。
このミュータンス菌が歯の表面にくっつき酸を出すと歯が溶けて虫歯になります。
2つ目は糖質です。食べ物に含まれる糖質(砂糖)は
ミュータンス菌が出す酸を作る材料になります。
間食が多い人や甘い食べ物、飲み物を食べたり飲んだりする人は
歯の表面が酸にさらされている時間が長くなるので虫歯になりやすくなります。
3つ目が歯の質です。これは遺伝が大きいといわれています。
もともと歯の強い人は虫歯になりにくいですし歯の弱い人は虫歯になりやすいです。
4つ目は時間です。細菌、糖質、歯の質3つとも当てはまり時間が経過すると虫歯になります。
次に虫歯にならない方法を書いていきます。
虫歯にならないためには虫歯になる原因をなくしていきます。
まず細菌をなくすためには歯磨きです。食後に歯磨きをすることが1番大事です。
歯は親知らずを抜くと28本あります。1本ずつ磨くと3〜5分はかかります。
丁寧に磨くことが大事です。
歯ブラシの後はフロスを使うことが歯ブラシを使うのと同じぐらい重要です。
歯と歯の間は歯ブラシでは届きません。なのでフロスを使う事が大事です。
フロスは慣れるまですごく大変です。
歯と歯の間は狭く通しにくい場所もありますが、
必ず慣れてだんだんと早くなりますので習慣づけましょう。
歯間ブラシを使用されている人もいると思いますが
歯間ブラシは歯茎を傷つけることもありさらに歯と歯の間まで完全に通らないので
フロスの方がおすすめです。フロスも食後にしましょう。
次に糖質についてです。甘いものはどうしても食べたくなる時は誰でもあります。
ただだらだら食べるといつまでも歯の表面に虫歯菌の酸が増えるので
食べる時間と回数を決めてだらだらといつまでも食べるのをやめましょう。
最後は歯の質です。今は歯磨き粉にフッ素が入っています。
フッ素は歯の質を強化してくれるのでやっぱり歯磨きが大事になります。
いっぱい歯磨き粉をつけると口の中がいっぱいになるので少なめでも十分ですので、
なるべく長い時間磨くのが良いかと思います。
虫歯に関してわからないことや
歯磨きに関してわからないことがあればいつでもご相談に来てください。
2024/01/18
こんにちは、川村です。
まだまだ、寒い日が続きますが体調に気をつけてください。
今回は、補綴の方法(歯を抜いたあとの)についてです。
先ず、どうして歯を抜いた後に何かしら治療しなくてはいけないのでしょうか。
・咬みあわせが少なくなるので咬みにくくなるから
・歯を抜いた反対側の歯が浮いてくるから(挺出してくる)
・歯を抜いた隣の歯が傾いてくるから(傾斜してくる)
・前歯の場合、見た目があるから
と、簡単に書くとこれくらいあります。
次に、どうやって治療していくかです。
はじめに大きく分けると、保険診療の方法と自費診療の方法があります。
(材料の種類は不問)
自費診療の方法については、インプラント治療のことになります。
今回は、保険診療のことについてです。
保険診療で出来ることとは、ブリッジと義歯になります。
ブリッジとは、真ん中に歯がなくなってしまった場合に、
両端の歯を支えにして橋渡しをするような感じにするものです。
(特別に認められているブリッジは構成が違います)
歯科用のセメントでつけるので、固定式のものになります。
最大の欠点としては、
支えとなる歯を必要とするので歯を削らなくてはいけない
ということです。
支えとなる歯が平行でないと、
ブリッジを入れるときに引っかかってしまうため、
平行にするために歯を削る量が多くなります。
神経を抜いてある歯は、削っても歯自体の痛みはありません。
しかし、神経が残っている歯を削るときは注意が必要です。
削ったら削った分だけ神経までの距離が短くなるので、
ある程度削ると神経が反応してしまいます。
つまり、しみてきたり、ひどいときにはズキズキしてきたりします。
そのため、ブリッジの支台にするために歯を削ったことが原因で
神経を取ってしまう可能性があるということです。
(虫歯がひどくなってしまったわけではないのに)
また、ブリッジの設計に依れば(保険で認められている設計)、
支台となる歯が両端1本ずつではない可能性があります。
また、ブリッジの支えとなる歯に関しては、力がかかる
(歯がないところの力の負担をしなくてはいけない)ので、
揺れが大きくなっていたり、弱っていたりしてると歯の支えとしては使えず、
ブリッジができない可能性もあります。
もう一つの方法は、義歯です。
一般的に言う入れ歯です。
ブリッジとの違いは、着脱式ということです。
つまり、取ったり、着けたりしなくてはいけないということです。
また、ブリッジに比べると歯の削る量が圧倒的に少ないということです。
今ある歯に金属の金具を引っかけるので、
歯を全周削って小さくする必要がありません。
ただし、全く歯を削らなくて済むかというと、そうではありません。
義歯の形態上、歯の咬む面のところや歯と歯の間の所に金属の金具が通ります。
上と下の歯を咬み合わせたときに、金属の金具が入る隙間が必要になってきます。
隙間がないと、金属の金具を通すことは勿論できません。
そのため、隙間を作るために少しだけ削って調整する可能性があります。
いずれの方法にしても、型を取らないといけないので、
歯肉の治りを待つ必要があります。どちらの方法も利点欠点があります。
抜歯した後、1か月程度はかかりますので、
それまでに治療の時間をとって時間があるときに話を聞いて、
どの方法にするのか検討してみてください。
2024/01/11
こんにちは。歯科医師の村重です。
お正月気分も抜けて2024年も本格的にスタートしましたね。
皆様今年も引き続きよろしくお願いいたしします。
まず、新年に石川県能登地域で発生した地震、羽田空港で発生した航空機事故と、
心の痛む災害や事故が起こりました。
被災された方々や事故に遭われた方々へ心からお見舞い申し上げますとともに、
犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げます。
さて、今回のブログは歯の外傷について、その種類と対応方法を2回に分けてご紹介します。
①破折(歯が折れた)
転倒や衝突により強い衝撃を受けると、歯が欠けてしまいます。
欠け方が部分的で軽度な場合は、痛みなどの症状は出にくく、
神経(歯髄)や歯周組織への影響も少ないことが多いのですが、欠けた部分から歯髄が感染を起こしたり、
数ヶ月たった後に歯の変色や歯肉の腫れが生じる可能性もあります。
歯医者さんを受診して詰めたり、かぶせたりという処置をするとともに、
しばらくは経過をみる必要があります。
歯が欠けて神経まで達するような重度の場合は、炎症が起きて強い痛みや
歯肉の腫れなどを引き起こすことが多いので、早めの処置が必要です。
欠け方に応じて神経の処置を行って、最終的に歯を元の形に修復します。
永久歯でも神経の処置をした後は経過をみていく必要がありますが、
乳歯の場合は次の永久歯に生え替わるまで定期的にチェックをしていくことが必要です。
②打撲(歯の揺れ)
歯を打ったことで、歯がグラグラになったり、周りの歯肉から出血することもよくみられます。
歯の動揺は、歯を支える骨の部分がダメージを受けた場合に起こりやすいです。
まずは、レントゲン写真を撮って、歯の根の状態や周りの骨の状態を確認する必要があります。
動揺が軽度な場合は、受傷した歯をできるだけ安静にして様子をみますが、
明らかな動揺がみられる場合は、両脇の歯と固定して安静を図ります。
また、頻度は少ないのですが、歯根の破折や歯槽骨骨折で歯が動揺している場合は、
受傷した歯が保存できるかどうかを診断する必要があります。歯茎の近くのところで根が折れていたり、
根が斜めに折れている場合などは、抜歯になる可能性もあります。
③転移、陥入(歯がずれた、めりこんでいる)
乳歯や生えたての永久歯の場合、外傷による歯の位置のずれや歯のめり込みが比較的多くみられます。
治療としては、歯を元の位置に戻し(整復)、両脇の歯と連結して安静を図り(固定)、
歯の周りの組織の回復を待ちます。 一方、低年齢児の乳歯や生えたての永久歯がめり込んだ場合は、
歯根がまだ未完成なため自力で再び生えてくることが期待できるので、
無理に元の位置まで戻さずに様子をみることが多いです。
また、乳歯の位置がずれたり、めり込むことで、乳歯の下で育っている永久歯に影響が出ることもあります。
永久歯の生える方向や、歯の形・色などに影響が出る可能性があるので、
永久歯への生えかわりまでレントゲンを含めた定期的なチェックが必要です。
次回は脱臼(歯が抜け落ちた)や受傷後の変色(歯の色が変わった)についてご紹介します。
2024/01/10
あけましておめでとうございます。院長の谷田です。
新年を迎え、気持ちも新たに
さまざまなチャレンジを始める方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時こそ、「体が資本」というように、
心身の健康維持は欠かせません。
「歯が痛む」など、
お口の状態にお悩みがあれば、
早めの受診が肝心です。
しかし、このような歯の痛みは
必ずしも歯が原因で
引き起こされているわけではないのを
ご存じでしょうか?
今回は、歯が原因ではないのに
歯の痛みを引き起こし、治療が困難となる
「歯科恐怖症」についてご紹介します。
◆歯科恐怖症とは?
歯科恐怖症とは、過去の歯科治療が
トラウマ(精神的外傷)となって
心身に不調をきたす症状です。
その名の通り、
歯科への恐怖感が原因となって、
口腔内に異常がなくても
歯や歯ぐきに痛みを覚えることがあります。
さらに、
「治療前や治療中に動悸やめまいが生じる」
「大量の発汗」「過呼吸」
「吐き気」「意識の喪失」など
人によってその症状はさまざまです。
たとえば、
むし歯など、歯のトラブルが生じた際、
多くの方が
「歯科医院で診てもらおう」と
するはずです。
しかし歯科恐怖症の方は、
「歯科医院を受診しよう」と考えただけで、
体がこわばったり動悸がしたり、
歯や歯ぐきの痛みを錯覚するなど、
他の問題が生じて歯科医院に
行けなくなってしまうのです。
「多少の不安を感じるのはわかるけれど、
受診が困難になるほどなんて…」
と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、一説によると
「日本国内の500万人前後が
この歯科恐怖症によって受診を避けている」
と言われており、テレビやネットニュースで
取り上げられたこともあります。
歯科恐怖症に悩んでいる方や、
そうとは気づかずに過ごしている方が
それだけ多いということですね。
歯科恐怖症が悪化してしまうと、
むし歯や歯周病になっても治療を受けられず、
お口の健康を大きく損なう結果になるのは
想像に難しくありません。
では、
歯科恐怖症の予防をするには、
どのようなことに気をつければよい
のでしょうか?
ここからは、歯科恐怖症への
具体的な対策方法を3つご紹介します。
◆歯科恐怖症対策1:まずは相談する
1つ目は、
『歯科治療に不安があることを、
歯科医師に正直に話してみる方法』です。
治療や麻酔を受ける際、
「治療を我慢して受けるべき」
「麻酔の注射は怖がらずに受けるべき」
などの思い込みはありませんか?
たとえば、本当は怖いのに
「怖がらずに治療を受けるべき」と
自分に高いハードルを課すと、
かえって歯科恐怖症を
引き起こしやすくなる可能性もあります。
大人であっても歯の治療が怖いと感じたら、
自分の感情を押さえつけなくてもいいのです。
素直に打ち明けることで、
私たちも別の対策・方法を考えることができます。
歯科治療が怖くて悩んでいる方は、
お気兼ねなくご相談ください。
◆歯科恐怖症対策2:痛みを我慢しない
2つ目は、『痛みを我慢しすぎないこと』。
1つ目と一緒ですが
「大人は痛みを我慢するべき」という
考え方にとらわれる必要はありません。
正直に話していただくことで、
患者さまと一緒に対策・対応を考えながら、
さまざまなアプローチで
治療を進めていくことができます。
◆歯科恐怖症対策3:
リラックスできる関係性を構築する
3つ目は、
『自分がリラックスできて、
コミュニケーションを取りやすい
歯科医院を選ぶこと』です。
院内の環境や歯科医師との相性により、
「同じ治療」でも受ける印象は大きく異なります。
少し時間をかけてでも、
自分が穏やかな気持ちで
治療を受けられる環境を探してみましょう。
歯科恐怖症は一度かかってしまうと、
治療にある程度の時間が必要になります。
そのため、
歯科医師とコミュニケーションを取りながら
治療を受けられるようにするのが大切です。
「むし歯の治療をしたいけど、
医者が怖くて治療できていない…」
と悩んでいる方や、
この記事を読んで
「自分は歯科恐怖症かもしれない…」
と思った方は、
お気兼ねなく当院までご相談ください。
タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
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