歯肉癌-西宮市の歯科・歯医者ならタニダ歯科医院

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

歯肉癌

こんにちは。院長の谷田です。
口腔内で出来る癌は色々ありますが、写真の癌は歯肉癌です。

 

 

一番頻度が多いのが舌癌で、その次が歯肉癌です。
この写真は残念ながらリンパ節に転移していた症例です。

 

早期発見が何よりも大事なことは言うまでもありません。
そのためにも定期健診は非常に重要です。
是非習慣づけてもらいたいと思います。

 

 

歯肉癌の原因としては、喫煙、アルコ-ル、虫歯による刺激、合っていない入歯、口腔内の不衛生等があります。

 

またなかなか治らない口内炎も要注意です。

 

 

口腔内の癌は近年増加傾向にあります。
何か異常を感じたら早めの受診を。

 

 

 

 

 タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
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象牙質知覚過敏症

こんにちは、川村です。

まだまだ寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

今回、知覚過敏症について書いていきたいと思います。

 

  • 知覚過敏症って何?

象牙質知覚過敏症(Hypersensitive Dentin (Hys))のことで、歯ブラシの毛先が

触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の

痛みで、特に齲蝕(虫歯)や歯髄(歯の神経)の炎症などの病変がない場合にみ

られる症状を言います。

 

 

  • 歯の構造

歯というのは、表面をエナメル質という組織で覆われています。

しかし、エナメル質という組織は歯の全周を覆っているわけではありません。

エナメル質の下には象牙質という組織があります。

この象牙質ですが、エナメル質とは違いがあります。

有機質・無機質の割合、硬度など組織学的違いは多数ありますが、今回のことで

言えば、細管の存在です。

象牙質には、象牙細管(象牙質にある細い管)と呼ばれる構造物あります。

電子顕微鏡でしか見えない小さな物です。

この象牙細管は歯髄(歯の神経)の所までつながっています。

つまり、この象牙細管に刺激が伝わってしまうと神経が感じとってしまい、しみ

やすいということです。。

ちなみに、エナメル質には細管はありません。

通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、こうした痛みを感じることはあ

りませんが、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が内部の象

牙質に伝わって、歯が痛みを感じることもあります。

しかし、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、

知覚過敏が生じやすくなるようになります。

象牙質が内部の神経にまで刺激を伝えるのは、象牙質の中にある無数の小さな管

状の構造物があることによります。

この小さな空隙は加齢などにより、少しずつ塞がってくることもあります。

このような場合には知覚過敏は起きづらいです。

したがって象牙質が露出している時には必ず知覚過敏が起きるということではあ

りません。

歯肉が退縮して歯が長く見えてしまった方全員が、しみる症状がでているかとい

うと、そのようなことはありません。

 

 

  • 象牙質が露出する原因

1.歯肉退縮

 歯肉の位置は加齢とともに少しずつ下がってきます。

それに伴って歯根が露出し、象牙質がむき出しの状態になります。

このような象牙質表面では、歯ブラシが触れたり、温度変化などの刺激で痛みを

感じやすくなることがあります。

持続時間は長くても1分以内で、時間が経てば痛みは消失します。

歯の表面に歯石がたくさん付いているような場合、それを取り除いた時にも同様

の状態となり、歯石をとっている時にも器具が象牙質表面に触れたり、水をかけ

て処置をするので、知覚過敏と同様の痛みを感じることがあります。

 

2.破折

歯が破折してしまい象牙質が露出することがあります。

破折時には、残っている歯に亀裂が入っていることもあります。

亀裂の状態にもよりますが、歯の神経の部分にまで細菌が侵入して炎症を起こす

こともあります。

 

3.摩耗、酸蝕症による象牙質露出

摩耗、酸蝕によりエナメル質がなくなると象牙質が露出します。

すり減り具合により症状が出る場合があります。

 

 

  • 治療

 1.知覚過敏用歯磨きの使用

 歯の神経の周囲をカリウムイオン(K+)が多く取り巻いていると神経の細胞が興

奮しにくくなるということを利用し、硝酸カリウムという成分を配合した歯磨き

剤を継続使用していきます。

 

2.知覚過敏抑制剤の塗布

露出した象牙質の内部の小さな空隙を、歯と同じような成分の結晶や、その他

様々な物質で封鎖することで、歯の神経への刺激の伝達が遮断されて伝わりにく

くなります。

 

3.露出した象牙質の被覆

知覚過敏のある象牙質表面を樹脂やセメントで被覆します。

 

4.抜髄

知覚過敏は一過性の痛みですが、痛みの持続時間が比較的長いような場合や、

その痛みが非常に激しい場合には、歯の神経を取ることもあります。

 

基本的には虫歯ではないので、削って治すことはありません。

表面をコーティングする方法が一般的です。

しかし、あくまでもコーティングなので、歯磨きなどの原因で剥がれることがあ

ります。

必要に応じ重ね塗りが必要な場合もあります。

もちろん虫歯が原因で歯がしみることはあります。

気になる方は早めに診てもらいましょう。

「安全に美味しく⑥〜摂食・嚥下障害に対する訓練〜」

こんにちは、歯科医師の村重です。

前回ご紹介した摂食・嚥下精密検査であるVEやVFによって、

摂食・嚥下障害と診断された場合の対応のひとつに

摂食・嚥下訓練があります。

今回のブログではこの訓練について紹介します。

摂食・嚥下訓練には食べ物を用いない「間接訓練」と

食べ物を用いる「直接訓練」のふたつがあります。

以下に間接訓練の具体例を記します。

 

①肩・頸部・胸郭の関節可動域訓練

肩や首、胸郭の動きに制限がある場合は、

口腔期の運動や嚥下を妨げるので、

筋肉のリラクゼーションを行い、

関節の動きを広げるように動かします。

 

②舌・口唇・頬など口腔周囲のマッサージ・運動

食べ物や飲み物を取り込んで咀嚼し、咽頭に送る働きをする

舌や唇などの口腔器官の動きと動きに関わる筋肉を

働かすために行います。

マッサージを行って硬くなった筋肉を柔らかくしてから、

嚥下体操の様に自分で行う運動やリハビリ職

(主として言語聴覚士)が他動的に動かして行う運動、

舌圧子などで抵抗を加えて行う運動などを行います。

 

③ブローイング

鼻から空気が漏れ出る方や、唇を閉じる力・呼吸の力が弱い場合は、

コップやペットボトルに入れた水をできるだけ

長く優しくストローで吹く、巻き笛を拭くなど

ブローイング(吹く練習)を行います。

 

④咀嚼訓練

ガムやするめなどを使用して、噛むために必要な

筋肉を鍛える訓練を行います。

 

⑤頭部挙上訓練

 

嚥下に必要な喉頭挙上を促すために、舌骨上筋群、

喉頭挙上筋群の筋力強化を図ります。

仰臥位で足の先を見るように頭を上げます。

一人で行うのが困難な方は介助者が頭を持ち上げて

自動介助で行います。

 

⑥嚥下・反射訓練

嚥下反射を促すために唾液を飲み込む練習(空嚥下)を行います。

飲み込みが弱い方には、舌を前に突き出したまま

空嚥下をする(舌-突出嚥下法)方法もあります。

凍らせたスポンジで喉を刺激(アイスマッサージ)したり、

氷を口に含んだり(氷なめ)などの冷却刺激や、

チューブを鼻や口から通す刺激を与えて嚥下反射を

誘発することもあります。

 

⑦プッシング

声帯が閉じにくい場合、動きが良い方の声帯を

より内転方向に動かして声門閉鎖をカバーするため、

両手を胸の前で押し合うことや、壁や机などを

手の平で押すことをしながら強く「あー」、

「えい」などと発声します。

 

⑧Kポイント刺激法

口が開きにくい方は、綿棒や舌圧子などで

Kポイントを刺激することで、口が開きやすくなり、

食塊の咽頭への送り込み、嚥下反射が起こりやすくなります。

 

⑨メンデルゾーン手技

「ごっくん」をする時に喉頭が十分に上がらない方や、

食道の開きが十分でない方に、徒手で喉仏の挙上を

保ちながら飲み込む練習をして、喉頭が挙上する

感覚の学習を促します。

 

⑩発音訓練

嚥下と構音を行う器官は同じなので、

単語や文章の発声練習を行い、嚥下に必要な器官の運動、

筋肉の働きを促します。

 

次回は直接訓練についてご紹介します。

つめもの・かぶせものが取れたら「絶対に気をつけてほしいこと」

 

あけましておめでとうございます。院長の谷田です。
お正月といえば、お雑煮お汁粉、
いそべ焼き
など、お餅を食べる機会が増える時期。
せっかくなので
さまざまな食べ方でお餅を堪能したいですよね。

 

ところで皆さんは、
そんなお餅のような
「粘着性の高いもの」を食べた際に、
つめものやかぶせものが
取れてしまった経験
はありませんか?

 

今回は、
つめもの・かぶせものが取れたときの
正しい対処法についてご説明いたします。

 

 

 

 

◆瞬間接着剤で付けていいの?

 

むし歯になった歯は、
削ったり神経を抜いたりした後、
その部分を「つめもの」や
「かぶせもの」で補います。

 

 

このとき、
「歯科用セメント」などの専用の接着剤を使って
つめもの・かぶせものを固定しますが、
永久的に取れないという保証はありません。

 

接着剤が劣化すれば、
外れることもあります。

 

しかし、取れてしまっても、
一般の接着剤などを使って
ご自身で付けようとするのは
絶対に避けてください。

 

 

歯科用ではない接着剤には
人体にとって有害な物質も含まれているため、
歯に用いるのはとても危険です。

 

また、ズレて付いてしまうと、
うまく噛めなくなってしまう
ほか、
歯科医院でもきれいに外せなくなり、
外す際に歯を大幅に削ることになる場合も。

 

 

 

つめもの・かぶせものも
作り直さなくてはいけなくなるため、
時間も費用も
必要以上にかかってしまいます。

 

 

 

 

◆取れたまま放置するとどうなる?

 

つめもの・かぶせものには、
「むし歯から歯を守る」という
大事な役割があるため、
外れたまま放置するのも危険です。

 

治療後の歯は、健康な歯よりも
「弱い部分」が露出してしまいますが、
それを守っているのが、
つめものとかぶせものです。

 

さらに、
プラークや食べかすが溜まりやすくなり
むし歯のリスクが格段に高くなってしまいます。

 

 

 

 

 

◆取れたらどうすればいい?

 

取れてしまった「つめもの」「かぶせもの」は、
捨てずにご持参いただければ、
再び取り付けられることもあります。

 

歯に関する異常はご自身で判断せず、
ぜひ私たち歯科医院にご相談ください。

 

 

また、つめものやかぶせものは
永遠に使えるものではありません。

 

どんなに高い精度で製作しても、
時間とともに劣化してしまう可能性があります。

 

その際に生じた隙間から
新たなむし歯ができてしまうこともあるので、
「治療したから安心」ではなく、
治療した箇所ほど
「しっかりしたケア」を心がけましょう。

 

 

 

しかし、お口の不具合は
ご自身では気づけないことも多い
ため
普段から定期検診を受け、
つめもの・かぶせものの状態を
しっかりチェックする
ことも忘れずに!

 

 

 

 

タニダ歯科医院
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口腔乾燥症ってなに?

明けましておめでとうございます。

歯科医師の西田です。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

さて、年も明け、寒さが本格化してきました。

暖房器具のフル動員でお部屋の中はポカポカですが、

ずっと屋内で過ごしていると、お肌の乾燥が気になりますね。

お肌だけではなくて、

お口の中も乾燥しがちな方もいらっしゃるかもしれません。

そんなあなたは口腔乾燥症かもしれません。

今日は意外と多い口腔乾燥症についてお話ししていきます。

 

 

日本口腔外科学会のホームページを開いてみますと、

口腔乾燥症とは、唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態をさす、とあります。

広い意味での口腔乾燥症は、唾液の分泌の低下だけでなく、

口が乾いていると自覚する症状全てをさします。

その症状は軽い場合は、

口の中のネバネバ感、ヒリヒリ感、入れ歯を入れにくい、唇が切れる、

味覚異常、歯垢の増加、口臭が強くなる、などです。

重度になると、お口の中の乾きが進行し、

痛みで食事が摂れなくなる、会話し辛い、不眠になるなどの障害も現れます。

 

 

 

 

 

 

 1日に約1~1.5L出ると言われる唾液ですが、

自浄作用、消化作用、抗菌作用、粘膜保護作用など

お口の中を守る大切な作用があります。

そのため、唾液の減少によってお口の中の衛生状態が悪くなり、

虫歯や歯周病や口腔カンジダ症などを発症しやすくなります。

 

 

では、なぜ唾液が出にくくなってしまうのでしょうか?

原因はさまざまで、

糖尿病や腎不全などの病気や

シェーグレン症候群などの唾液腺の萎縮する病気のため起こることもあれば、

加齢、ストレスや筋力の低下、

抗うつ薬や降圧剤や

降パーキンソン薬などの薬剤の副作用、口呼吸で起こることもあります。

 

 

治療としては、

糖尿病などの病気の影響が考えられる場合は病気の治療を優先します。

乾燥や痛みなどの症状を和らげるためには、

保湿ジェルなどを用いたお口の中の保湿、ガムを噛む、

顎の下の唾液線をマッサージで刺激するなどの方法があります。

また、積極的に水分を補給するよう心がけるのも、有効な方法です。

 

 

 

 訪問歯科では、

お口の乾燥の強い方に、口腔ケア時に、保湿ジェルの使用や唾液線マッサージを行い、

お口の中の爽快感と潤いを取り戻していただいています。