虫歯について

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

虫歯について

こんにちは。歯科医師の法貴です。

4月になり新生活をスタートさせる人も多くいると思いますが、

新型コロナウイルスの猛威もまた強くなってきています。

健康に気をつけながら生活してください。

 

今回は子供の虫歯についての話です。

子供の虫歯になる要因の特徴の1つは、

生えて間もない歯は石灰化が不完全であり、

完全に進むまで2〜4年かかることが挙げられます。

また、砂糖を含んだ飲料やお菓子を好むことも要因に挙げあれられます。

乳歯の虫歯の特徴は①虫歯の罹患性が高いこと

②虫歯の進行が速いこと

③小児の発育環境に影響される

④年齢と発生部位に相関がある

⑤自覚症状が少ない等の特徴があります。

乳歯の虫歯になりやすい部位として

2歳までは上の前歯の唇側

2歳から3歳までは上の前歯の歯と歯の間

3歳から3歳6ヶ月までは奥歯の噛む面

3歳6ヶ月以降は奥歯の歯と歯の間 です

 

 

 

乳歯に特徴的な虫歯の要因として、

卒乳時期が遅いことや哺乳瓶にジュースを入れて与えることなどが挙げあれらます。

生後6ヶ月頃には夜間授乳をやめ、1歳6ヶ月頃には 哺乳瓶の使用をやめることが

望ましいとされていますが、

成長には個人差があるため発達の程度をみながら判断が必要です。

また、甘いものが好きな子供は

①間食の回数を決める(間食の時間と場所を決める)

②粘着性、停滞性食品の間食を控える

③就寝前あるいは睡眠途中のスクロース入り飲食物摂取はやめる

④遊びながらダラダラと飲食をしない

⑤噛み応えのある食品をよく噛む

⑥必要な時以外にスポーツ飲料や乳酸飲料を摂取しないようにする

⑦スクロース入り飲食物摂取後は口腔内清掃を行うようにする などの対応が必要です。

スクロースの代わりになる代用甘味料としてキシリトールがあります。

キシリトールの特徴としては砂糖と同程度の甘味度があるが、

虫歯の原因になる菌が代謝することができません(虫歯を誘発しない)

しかし、このキシリトールを一度に多量摂取すると

下痢を引き起こしてしまうこともあるので摂取量には気をつけなければなりません。

学齢期の永久歯の虫歯に特徴的なのが

①萌出早期に虫歯に罹患する傾向がある

②虫歯の進行が速い

③虫歯の乳歯と隣接している場合には罹患しやすい等が挙げられます。

 

歯磨きと日々の食生活に気をつけて令和3年は虫歯0にしましょう!