2022/03/17
こんにちは。訪問歯科医師の村山です。
高齢社会となり介護を必要とされる方が増え、
訪問診療の需要が高まっています。
タニダ歯科医院でも高齢者施設や、
また障がい者施設への訪問診療を行っています。
現在の歯科治療はチーム診療が主体となっており、
チーム診療を進めていくにあたっては、
各々の責任ある分担業務の遂行、スタッフ間の連携、
そして信頼関係が当然ながら最も重要です。
歯科診療に携わるスタッフは、直接診療に携わる「院内スタッフ」、
医院を外部から支援する「院外スタッフ」により構成されます。
安全で、かつ円滑な診療を提供するためには、
まず各々が自分に与えられた業務に責任を持ち、確実に遂行する。
そして、専門性を持ったスタッフの力が一丸となって、
患者さんに良い診療を提供していくことになります。
患者さんのための診療、ハイレベルの診療、
そして安心感を提供するために欠かすことができないのが、
スタッフ間におけるチームワークです。
初診の患者さんの場合、できるだけ多くの情報、
口腔内の観察、資料製作などを行い、
患者さんの必要に応じた医療を提供するように努めます。
また、事前に治療方針・治療計画について確認しあい、
同意を得ることが大切となります。
この方針は歯科医院へ自ら通院される場合だけでなく訪問診療でも同じです。
受付にて被保険者証を提出するとカルテを作成してくれます。
訪問診療も同様に被保険者証をご提示いただくと確認し、
カルテへの記入を開始します。
実際に診療が始まれば器具の準備が必要です。
患者さんとの問診を行っている間に歯科衛生士さんや
歯科助手さんが整えてくれます。
治療が終わるとまた、歯科医師が説明している間に片付けを行ってくれる。
最後に次回の予約をして診療終了となります。
特に歯科治療は器具の種類が多く、細かく、
また患者さんのいらっしゃるお部屋のベッド横など決められたスペースをお借りし
診療準備を行わなければなりません。
そのため事前に「今日はどのような治療を予定しているのか、
特に必要な物は何か、どういった事に配慮しなければならない患者さんか」
を歯科医師だけでなく診療補助をしてくれる皆が理解していなければならず、
実際の治療時には大変な緊張感を伴います。
前述の院外チームにも支えてもらいます。
例えば被せ物や義歯を作ってもらうには技工士さんの力を、
他に良い材料がないか相談するのにメーカーさんの力を借り、
訪問ではその場でお薬を渡しますが処方箋を持って薬剤師さんの元へ行って頂く。
「医療」とは、多くの方々の支えがあってはじめて成立するものです。