西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

健康管理

こんにちは。訪問歯科医師の村山です。

皆様は普段よりお口のみならず全身の健康管理に留意し
生活なさっているでしょうか。
健康管理とは「疾病を予防し、健康を保持・増進するという目的を
達成するための1つのプロセス」であり、
それには疾病がないときの健康の保持・増進と、
疾病発症後の健康破綻からの回復という2つの側面があります。

・セルフケアとプロフェッショナルケア
自らの健康を個々人が守る(セルフケア)事ができれば
それに越したことはありませんが個人の努力だけでは困難な場合も多く、
自身が居住する自治体や地域集団の手助けも必要であり
ヘルスプロモーション(健康増進)という考え方もあります。
この過程においては専門的立場からの支援(プロフェッショナルケア)が欠かせません。

・地域での生涯を通じた健康管理
1.健康の自己管理(セルフケア、セルフコントロール)
2.家庭における健康管理(家族による生活環境のコントロール)
3.集団の健康管理(学校保健活動、母子保健教室等、学童・生徒の健康の把握、
定期健康診断等、成人病検診または職場での定期健康診断等、
老人の健康づくり等)

・健康管理の専門職
医療がかつての治療のみに偏っていた時代ではなく、
予防的なものからリハビリテーション、福祉までを含む
包括的なものへと移ってきており、そのために様々な保健医療関係の専門家が
一定の専門的教育や訓練を受け、それぞれの免許、身分を社会的に与えられ、
一定の保健医療制度のもとで包括的な健康管理を行うようになりました。
また社会的にハンディをもつ障がい者や高齢者にも注目するようになり、
福祉関連職種との連携も大切になってきました。

・健康教育と健康相談
健康教育とは、個人と集団が健康を保持・増進し、あるいは回復することを学び、
健康に対する価値意識を高めていく過程です。
それには健康な生活が営まれるように様々な健康に関する知識を与え、
問題に着目させ、健康を指向して行動するように働きかけることであり、
健康管理活動の主要な一分野となります。
すなわち健康教育とは人々の知識、態度、行動に対する働きかけであると同時に、
健康教育は人間教育であるとも言えるでしょう。
そして健康相談では、健康に関する不安や疑問などについて助言・指導し、
それを解決することを目的としています。

文字にすると「健康でいること」が大変なことに感じられるかもしれませんが、
大切なのはいかに疾病を予防し生活するか。
気になる事は健康診断の受診はもちろん、健康相談や知識を増やすために講演等にも興味を持つ。
病が起これば適切に対応する。これらが基本的な健康に対する営みです。
気になる事を放置せず積極的な健康行動を起こしてみましょう。