2022/12/22
こんにちは
歯科医師の法貴です。
今年も残すところ後9日となりました。
2022年も良いニュース悪いニュース色々と
あった1年でしたが皆さんにとって
今年1年はよい1年になったでしょうか?
さて今回は子供への口腔ケアについてです。
まずは歯ブラシの選び方です。
歯ブラシの選び方で大事なのは、
その子供の手掌に適しているかです。
把持させたときに不安定にならず
しっかり磨けているかが大切です。
歯ブラシは、ヘッドが細め、小さめの方が
奥歯まで磨きやすいですが、
永久歯が大きめ、手掌が大きめな子供や、
少し歯磨きが面倒になってきている子供では、
歯ブラシのヘッドが大きめや、把持する部分が
太めなものを選択することも考えます。
大雑把になっても毎日歯を磨くと言うことを
習慣つけることが大切であり、
保護者の仕上げ磨きも大切になってきます。
次にフロスです。
歯と歯の間の虫歯予防の為にも必要です。
簡単にできる前歯からでもいいので
こちらも習慣化していくことが大切です。
永久歯への交換の為に抜けた乳児の横の歯は
磨き残しが多いのでしっかりフロスはするようにしましょう。
日常生活でも子供が自立することが増えると
保護者の仕上げ磨きが少なくなったり、
やめてしまう場合もあると思いますが、
生えてきたばかりの永久歯は幼若永久歯と呼ばれ、
まだ未熟な歯であり虫歯になりやすいです。
次に歯磨き粉についてです。
先ほども書いたように生えたての永久歯は
成熟途中の幼若永久歯であり、
虫歯の予防にはより気を配ります。
歯磨き粉は、味や香りが子供に合うもので、
フッ化物配合量が500ppmと低濃度のものから
年齢に応じた量を使用してください。
6歳以上15歳未満の小児には1000ppmの
歯磨き粉が推奨されています。
2017年3月に厚生労働省は国際基準に合わせ、
その上限を1500ppmに引き上げられました。
そのため従来よりも高濃度の
フッ化物配合の歯磨き粉が市販されています。
しかし、6歳未満の子供には使用を控える
6歳未満の子供の手の届かないところに保存する
この2点は注意してください。
6歳未満の子供では使用後に高濃度の歯磨き粉を
飲み込んでしまう、間違えてチューブから直接舐めたり、
食べたりしてしまうリスクを考慮してのものです。
子供の口腔内が子供の歯から大人の歯へ
交換が進む時期は、歯磨きが難しくなりますが、
大人の歯は今後使っていく歯になるので
虫歯にならないようにしましょう。
また来年もタニダ歯科医院をよろしくお願いします。