入れ歯について(3)

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

入れ歯について(3)

新年あけましておめでとうございます。

訪問歯科医師阿部です。

 

皆様の中には、昨年末に入れ歯を新調し、

新しい入れ歯で新年を迎えられた方もいるのではないかと思います。

今回は入れ歯についてのお話の3回目、

入れ歯の調整の大切さについてお話ししたいと思います。

 

 

訪問歯科の現場では、

入れ歯を必要とされる方がたくさんおられます。

中には、「昔入れ歯を作ったけど、

合わなかったから全く使ってない」

とおっしゃって、欠損を放置されている方もおられます。

そのようなお話を聞く度、

我々歯科医師は、

入れ歯を作った際には、同時にその調整の必要性を

しっかりお伝えしなければならないと痛感します。

 

 

私が歯学部学生の頃、

指導担当の補綴科(入れ歯の科)の先生は、

「入れ歯は入れてからが勝負や!」

とよくおっしゃったものです。

作りっぱなし、入れっぱなしにするのではなく、

入れ歯作成後、患者様が入れ歯に慣れ、

しっかり使いこなせるようになるまで

きちんと調整していくことの重要性を説かれていたのです。

 

入れ歯を新しく作ったとき、

違和感や痛みなどの不具合を感じることは

実は少なくありません。

 

 

 

入れ歯は自分の歯(天然の歯)とは違い、道具なのです。

プラスチックや金属など硬い素材でできており、

それを一人一人状態の違うお口の中に入れて

使って頂かないといけません。

どんなに丁寧に作ったとしても、

初めからしっくりなじむほうが稀なのです。

 

 

出来上がった入れ歯は、

使いながら少しずつ(人によっては何度も)

調整することで、

その人になじんだものになっていくのです。

 

 

入れ歯を作りっぱなしにして、

「今は痛いけど、そのうちあってくるだろう」と

我慢し続けたり、

「痛いから無理だ」とあきらめて

外してしまうのではなく、

歯科医師と相談しながら、

快適な入れ歯になるよう調整してもらいましょう。

 

 

 

また、入れ歯は一度作ったら

「一生もの」というわけではありません。

最初はぴったり合っていた入れ歯も、

長年使っていくうちに、お口の状態が変わったり、

入れ歯自体が変形したりして、

だんだん合わなくなったりします。

そのようなときも、

新調が必要になる事もありますが、

修理、調整することで、問題が解決することもあります。

 

 

訪問歯科でも、

きちんと入れ歯の調整をさせていただきますので、

入れ歯の不具合は放置せずに、

はやめに相談してくださいね。

自分にあった入れ歯で

しっかり栄養を取り、

寒い冬に負けないようにしましょう。