タニダ歯科医院ブログ

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西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

むし歯を放置するとどうなるの?

 

こんにちは。院長の谷田です。
9月29日の十五夜には、
お団子を食べる方も
いらっしゃるかと思います。

 

十五夜にお供えするお団子は
月を見立てて作ったもの。

 

その年、
お米が無事に収穫できたことへの感謝
込められているそうです。

 

さて、秋には美味しい食べもの
たくさん出てきますが、
歯に痛みはありませんか?

 

「我慢できるから…」
「面倒だから…」

 

と、歯の痛みを放置すると、
想像以上に恐ろしい事態を
引き起こす可能性があります。

 

 

 

 

◆痛みを感じたら、ただちに歯科へ!

 

「歯がしみる」といった
症状が出ているとき、
むし歯菌は『象牙質』と呼ばれる
歯の内側にある組織まで
進行していることがほとんどです。

 

神経まで達していない状態であれば、
治療は比較的早く終わり、
金銭的な負担も
それほど大きくはありません。

 

しかし、
ここで放置すると、
いよいよむし歯菌は神経に到達します。

 

 

 

 

すると、
ズキズキするひどい痛み
襲われるようになり、
さらに、ここから治療を始めても
栄養素を運ぶ神経を取らなければ
ならないため、
歯の寿命が
確実に短くなってしまいます。

 

 

 

 

◆それでも我慢すると…

 

実は、ひどい痛みを感じているのに
我慢を続けると、
痛みがなくなることがあります。

 

しかし
「むし歯が治った!」
と思ったら大間違い。

 

 

痛みがなくなったということは、
神経が完全に死んでしまった可能性が高く、
むし歯が治ったわけではありません。

 

単に痛みを感じないだけで
むし歯菌は浸食を続け、
歯の中でどんどん細菌が繁殖しています。

 

すると、
歯の根っこの先(あごの骨の中)に
細菌の病巣ができ、
膿が溜まって、再び
ひどい痛みを引き起こしたり、
顔全体が腫れあがったりしてしまいます。

 

そして、ほとんどの場合、
この段階になると、
もう歯は残せません。

 

 

 

 

◆さらには命の危険も!

 

さらに炎症が進むと、
あごの骨が壊死しはじめます。

 

すると、
激しいあごの痛みが生じ、
骨の露出や、
皮膚に穴があくこともあります。

 

また、
炎症は骨だけでなく
目や脳、首や胸にまで広がることもあり、
ひどくなれば呼吸困難を引き起こし
命の危機に陥ることもあります。

 

 

 

 

 

◆むし歯の放置にメリットなし!

 

むし歯は
放っておいても治る病気ではありません。

 

むし歯の痛みを我慢しても、
その先に待っているのは
抜歯です。

 

違和感痛みといった
歯からのサインを感じたら
すぐに歯科医院へ行きましょう。

 

 

 

 

また、定期検診では、
歯をきれいにするだけでなく、
むし歯の有無に関する確認も行っています。

 

初期段階のむし歯を発見し
早期治療ができるので、
「一本でも多く歯を残すため」にも
ぜひ定期的に歯科にご来院ください。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

痛みの原因

こんにちは。訪問担当の岩本です。

 

当院の訪問診療は

電話やFAXで受け付けていますが、

その依頼理由として

「どこかが痛むようなので見てほしい」

というものがあります。

 

 

 

 

今回は、口腔の痛みの原因について

頻度の高いものをいくつか

お伝えしたいと思います。

 

 

①義歯による痛み

合っていない義歯や

清掃不十分で不潔な義歯により、

粘膜に炎症が起き

痛むことがあります。

この場合は義歯の調整や

清掃及び管理方法の説明、

必要に応じて義歯の作り直しなどを行います。

 

②歯周病による痛み

歯周病が進行すると、

歯肉の腫れや歯のぐらつきにより

痛みが生じます。

口腔ケアの継続や抗菌薬の使用で

炎症を抑えることにより

楽になることが多いです。

 

③歯根の炎症による痛み

以前に神経をとる処置を行った歯に

多いのですが、

歯根の先(顎の骨の中)で

炎症が起きて

痛むことがあります。

抗菌薬の使用や歯根の再治療、

抜歯などを

状況に応じて行います。

 

④口腔乾燥による痛み

胃ろうや経管栄養の方で、

口腔内が極端に乾燥し

カラカラになっている場合に

多く起こります。

粘膜の老廃物や汚れの乾燥したものが

口の中にこびりつき、

口や舌を動かそうとするだけで

痛みがあるような状態です。

 

言葉による意思表示ができない方で、

口腔ケア時に強く抵抗されるような場合は

乾いた口を触られることによる

痛みが生じている可能性があります。

 

この場合、保湿材を用いて

口腔内を柔らかくしてから

ケアを行うなどの工夫をお伝えします。

 

⑤歯の破折に伴う痛み

加齢により歯質は脆くなっています。

歯の先が欠けたり、

噛む力に負けて歯根が折れて

痛みが出ることがあります。

 

また、欠けた部分の尖端が

粘膜に傷をつけたことによって

出る痛みもあります。

小さい欠けでしたら

少し削って丸めるだけで

解決することもあります。

 

⑥う蝕(虫歯)による痛み

若年者に比べて

頻度は少ないですが、

う蝕の進行により

歯髄炎(神経の炎症)が起きて

痛むことがあります。

 

歯の神経を取り除き、

かぶせ物を作るなどの

処置を行います。

 

⑦顎関節の痛み

歯ぎしり等の影響で生じる痛み、

また顎の関節が

外れてしまったことによる痛み

などがあります。

 

「顎が閉じられなくなった」なら

関節が外れていることが

ありますので、

関節を元に戻し固定を行うなどの

必要があります。

 

 

このように痛みの原因は様々で、

ご家族や介護なさる方が

お口を覗いても

分からないケースも多いです。

 

通院が難しい心身状態で

「歯科医院に行くのが大変…」

という時は一度、

訪問診療を利用されては

いかがでしょうか。

病気やお薬は必ず申告してください

9月休診日情報

すでに自分の歯が20本以下の患者さん!!諦めないで!!

こんにちは、歯科医師の加藤です。
今回は、「すでに自分の歯が20本以下の患者さん!!諦めないで!!」
というテーマでお話ししたいと思います。
以前から、健やかな高齢時代を迎え、
過ごす為に「8020」は確かに大切な目標です。
その中で、すでに自前の歯が20本以下になって
部分入れ歯や総入れ歯になっている患者さんも多いはずです。
そこで、入れ歯を入れても意味はないのだろうか?
という疑問になってしまいます。
私が思うに「8020」の意味するところは、

「気持ちよく食事が出来る咀嚼能力を保つことが老後の健康に役立つこと」

この点からいえば、
自前の歯が20本以下になったからと言って諦めるのは早いと思います。
治療方法は、多岐にわたります。
①両脇の歯を整えてブリッジにする方法
②部分入れ歯にする方法
③インプラントにする方法
などです。
ここで、嫌がられがちな入れ歯でも、
上手に使えば強い味方なのです。
例えば、寝たきりを招く脳卒中や骨粗鬆症、
または脳神経の萎縮によるアルツハイマーなどの予防に
咀嚼能力の回復と無関係ではありません。
入れ歯によってある程度まで咀嚼能力は回復できます。
つまり、歯が無くなっても入れ歯を使うことで、
20本以上ある患者さんには及びませんが、
入れ歯のない状態よりかなり咀嚼状況がよくなると思います。
新しい入れ歯に口の中がなじむには、
一定の期間が必要でなじみの度合いを診て、
入れ歯を少しずつ調整していくことが必要なのです。
噛めるようになっても所詮入れ歯は入れ歯で、
元の歯と同じように噛めるわけではないことは
頭の片隅に置いてもらいたいものです。
その限界を理解しつつ、
入れ歯と上手に向かい合ってもらえば、
入れ歯も強い味方になり得るかもしれません。
自分の歯で30回噛むところを
入れ歯では50回噛んで唾液に分泌を促すことで
食べ物を消化しやすい状態にして胃に送り込んでください。
ご高齢になることで唾液の分泌量は、
減少する傾向にあります。
入れ歯をせざるを得なくなった場合は、
神様が咀嚼回数を増やして唾液の分泌を促してくれたのだと思って
しっかり噛んで食事を楽しんでください。

近年、戦争、飢餓がなくなった日本。
わが国では、ほとんどが病気で亡くなっています。
病気になりにくい健康作りは食生活!!
よく噛めて食事を楽しむ!!
ことだと私は、思っています。
そこで、最後に以下の6つを提案して締めくくりたいと思います。
①調理の工夫で多様な食生活を
②サラダ、スープなどの副食から食べる
③バランスのとれた食生活を
④おいしく楽しい食事の時間を
⑤良くカラダを動かす
⑥食の知恵を身につける

以上の項目に気を付けて
毎日の食生活を楽しんで過ごしていただけたらと思います。
良い、1日を!!