2024/11/21
こんにちは。院長の谷田です。
朝晩はめっきり寒くなって参りました。
日増しに秋の終わりと
本格的な冬の到来を感じています。
来月にはクリスマスや年末年始といった
楽しいイベントがたくさんあるので、
気温の変化で体調を崩してしまわぬよう
皆さまも十分お気を付けください。
さて、当院では訪問歯科診療を行っております。
患者さんに「先生のところの訪問車を見たよ!」と
言ってもらえる機会も多いのですが、
ご覧頂いたことはありますでしょうか?
外来の本院とは別に、
単独の訪問ステーションを持っています。
専属の訪問ドクター、訪問衛生士、
訪問コーディネーター、訪問事務で
チーム医療を展開しており、
東は塚口、西は御影、
南の尼崎、北は箕面の奥の方まで、
また三田や三宮の手前の方にも
伺っています。
私も月に数回、
嚥下内視鏡を使用した
摂食嚥下診療(誤嚥性肺炎予防のための)を
施設や在宅で担当しております。
通院が困難で治療を諦めている方など
いらっしゃいましたら
是非一度お問い合わせください。
【医院からのお知らせ】
昼休み無しの1日通しで診療しております。
タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE
2024/11/21
皆さんこんにちは。歯科医師の森岡です。今回は不意に歯をぶつけて、
欠けたり、抜けてしまった場合の対処法についてお話しします。
これらの対処法を覚えておくだけでも、状況に応じて適切な対応ができます。参考にしてください。
乳歯の外傷は主に1歳から3歳、永久歯では7歳から9歳の年齢層で多く見られます。
この頃の子供は歩行が不安定な時期でもあり、転倒しやすいため注意が必要です。
学童期にはスポーツや運動による外傷も増えます。特に上の前歯が多く影響を受けることがあります。
また、指しゃぶりやおしゃぶりをしている子供は、前歯をぶつけやすい傾向にあります。
乳歯の場合、周囲の骨が柔らかいため、歯の脱臼やそれによって歯が揺れることがよくあります。
永久歯の新しい歯は根がまだ長く成長しきっていないため、脱臼が起こりやすいです。
また、乳歯の根がしっかり成長した後は、歯が欠けることが多い傾向もあります。
歯が欠けた場合、破片を保持し、歯医者に持参してください。
この破片は歯の再装着に役立つことがあります。破片を持参する際には、
乾燥させず、水に入れて持ってきてください。
歯が揺れている場合、触らずにすぐに歯医者を受診してください。
触ると痛みが増したり、歯が移動する可能性があります。
歯科医院で歯を固定し、治療を行います。
最後に、歯が抜けた場合の対処法です。
この場合が最も深刻で、初期の対処が重要です。
2つのポイントを覚えてください。まず、歯を絶対に乾燥させないこと。
そして、歯医者にできるだけ早く行くこと。歯が乾燥してしまうと、再装着の成功率が低くなります。
歯を液体に入れる必要があります。学校には歯牙保存液があるかもしれませんが、確実ではありません。
手元にあるものであれば牛乳、なければ脱落した歯を軽く洗い、
ゴシゴシ洗わないように注意しながら保持し、歯医者に持参してください。
できるだけ早く歯科医院に行くことが大切です。特に20~30分以内に処置を受けられると望ましいです。
今日は歯の外傷時の対処法についてお話ししました。
外傷時は落ち着いて、できる限りの対処を行うことが大切です。ありがとうございました。
2024/11/14
こんにちは、歯科医師の井畑です。 朝晩の寒暖差もあり、
体調を 整えるのが難しくなってきました。 最近の楽しみは、焼き芋を食べる事です。
砂糖が入ってないのに甘くて美味しいですよね。
今回はどうやって味を感じているのか、味覚の仕組みについてお話しします。
・味覚ってどんなものがあるの?
ヒトの味覚には、 甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の 「五大基本味」があります。
その中でうま味に関しては、 日本人が発見したと言われています。
昆布の煮汁からグルタミン酸を発見して 「うま味」と名付け、
特許登録されました。 世界的にも「UMAMI」として知られています。
・味覚どこで感じるの?
味覚という大役は、舌の表面の味蕾が その役の大部分を担っています。
味蕾の数は、乳児期には約1万個。 頬の内側や唇にも味蕾が存在しています。
それに対して、成人になると 7,500個ほどに減少してしまうと言われています。
赤ちゃんは大人よりも微妙な味の違いが 感じやすい、ということになります。
また、味覚が発達するのは3~4歳くらいでピークを迎え、
10歳頃までの味の記憶が、その後の味覚の基礎となります。
ピークを迎える前に色々な味の食べ物を経験し、
味覚の引き出しを増やせるようにしましょう。
また、味蕾という組織は、舌の中にある舌乳頭と 呼ばれる所に存在します。
口を大きく開けて舌を見てみます。 舌の表面、舌背があります。
舌には溝があり、細かい点があります。 この点は茸状乳頭、糸状乳頭です。
更に大口を開けて舌の奥をみますと、 ドーム型の膨らみがみられます。
有郭乳頭で7から12個ぐらい並んでいます。
舌側縁の奥には一見ポリープのような 凸凹があります。これが葉状乳頭です。
舌の中には、以上4つの乳頭が存在します。
ただ、その中で1つ、糸状乳頭には 味蕾が存在しません。
また、味蕾は、全ての場所でどのような味でも感じられるとされています。
しかし、舌の部位によって味覚受容体の種類が変わるため、舌の先、根本、
中央部分、左右などの部位によって感じやすい味が異なります。
舌のどのあたりでどんな味を感じやすいかをご紹介します。
ぜひ食事の際に試してみて下さい。
・甘味…舌の先の方
・酸味…舌の奥の側面
・塩味…舌の手前の側面
・苦味…舌の奥の方
・旨味…舌の中央
・味覚が感じにくくなることって あるの?
舌の前2/3:顔面神経(鼓索神経) 舌の後1/3:舌咽神経 軟口蓋:大錐体神経 という
神経で支配されています。 つまり、これらの神経自身、
あるいは これらの神経の中枢になんらかの異常が 生じると味覚異常が生じ、
味覚低下が 認められることとなります。
また、ほとんどの味覚異常は末梢性と言われてますが、
味覚異常の原因には様々な原因があります。
・乳頭の萎縮、消失 ・加齢など唾液分泌の低下
・カンジダ症 ・がん治療(放射線、抗がん剤)より、唾液腺機能 が障害され分泌低下、
などがあり、様々な要因で起こります。
それぞれの原因に合わせて治療をする必要が ありますので、
気になることは一度相談して みてください。
必要に応じて、専門医に紹介が必要な場合もあります。