タニダ歯科医院ブログ

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西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

清涼飲料水に入っている砂糖の量ってどれくらい?

こんにちは。院長の谷田です。

最近は季節感が無くなり、夏の暑さが年々厳しくなっています。
そんな時どうしても清涼飲料水が飲みたくなるのも無理はありません。

でもちょっと待ってください。

みなさんが飲んでいる清涼飲料水の中にどれくらいの砂糖が含まれているかご存知でしょうか。


写真をご覧くださればわかりますが、驚愕の砂糖の量です。

もし清涼飲料水を頻繁に飲んでいればどうなるかは安易に想像できますね。
もちろん虫歯になってしまいます。

水分補給は非常に重要ですが、特に歯がまだ未完成の20歳未満の子供たちは虫歯にも注意してください。

【お知らせ】
8月12日(金)・8月13日(土)・8月15日(月)夏季休診になります。

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

「安全に美味しく④〜摂食・嚥下障害の評価〜」

こんにちは。歯科医師の村重です。今年は例年に比べて梅雨が短く、

暑さの本番が前倒しでおとずれているのを強く感じます。

長い夏を乗り切るためにもしっかりと栄養を摂ることが大事ですね。

栄養を摂る、つまり「食べる」ということに関連して、

今回のブログは前回に引き続き摂食・嚥下障害についてです。

摂食・嚥下障害を疑ったときにまず行うのが、検査及びその結果に基づいた診断です。

理想的には、「嚥下造影検査(VF)」や「嚥下内視鏡検査(VE)」など、

機器による精密な検査にもとづく判定が行われるべきですが、

これらの検査を全ての対象者に行うのは困難です。

そんなときに有用になるのがスクリーニング検査になります。

スクリーニング検査とは、より多くの人を対象に比較的簡易的な検査を行い、

何らかの疑いがある人を絞り込む検査です。

摂食・嚥下障害のスクリーニング検査は、嚥下機能を

「反復唾液嚥下テスト」「改訂水飲みテスト」「フードテスト」により評価します。

これらの検査を行い、総合的に判断して、嚥下障害かどうかの診断を行います。

また、スクリーニング検査の前には面接を行い、既往歴や現在の症状、

食事時の様子や、食事時に困っていることなどをヒアリングし、診断に役立てていきます。

 

 

①反復唾液嚥下テスト

 

まず、嚥下障害が疑われたときに最初に行うのが、反復唾液嚥下テストです。

反復唾液嚥下テストは30秒の間に、唾液を何回飲み込めるのかを計測していきます。

飲み込めた回数が2回以下の場合、摂食嚥下障害の可能性が高くなります。

この試験で特に問題が見られなければ、次の段階で行われるのが、改訂水飲みテストです。

 

②改訂水飲みテスト

 

改訂水のみテストは少量(3mlほど)の冷水を口腔内に入れ、嚥下動作を2回行います。

“むせこみ”の有無や、嚥下動作に対する呼吸状態の変化、声の変化を確認します。

この試験で特に問題が見られなければ、次の段階で行われるのが、フードテストです。

 

③フードテスト

 

フードテストは茶さじ1杯(約4g)のプリンやゼリーなどの半固形物、

またはお粥や液状の食べ物を食べ、飲み込んだ後に、口の中に食物が残っていないか、

“むせこみ”がみられないか、呼吸の変化はないかなどを観察します。

 

④頸部聴診法

 

フードテストと併行して、頸部の聴診も行います(頸部聴診法)。

食べ物を飲み込む動作のとき、聴診器を使って、

首の部分で嚥下音が聞こえるかどうかを聴診します。

この検査では、飲み込む前後での呼吸の音の変化を確認しています。

 

その他にも、咬む力を調べるために行うガムテストや、

症状や嚥下が障害されていると思われる時期に必要な検査を組み合わせて行います。

 

次回は精密検査にあたる嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)についてご紹介します。

 

高血圧と歯科治療

こんにちは。歯科医師の西田です。

今日は高血圧と歯科治療についてお話していこうと思います。

皆さんは歯科医院で治療を受ける前に、
「問診表」を記入したことがあると思います。
どこの医院の問診表にも
「今までにかかった病気はありますか?」
「現在服用されているお薬はありますか?」
という質問が登場しますよね。

なぜそんなことを聞くのか。
それは、体調や服用しているお薬が
歯科治療の進め方と大きく関係するからです。
それは高血圧でも同じです。

では、高血圧とはどんな病気でしょうか?

血圧とは、
心臓から全身に送り出された血液が
血管の壁を押すときの圧力のことで、
心臓が縮んだり広がったりすることで発生します。
上の血圧は
心臓が縮んで血液を送り出した時の収縮期血圧で、
下の血圧は
心臓が広がった時の拡張期血圧のことを言います。
上の血圧が140mmHg以上、
又は下の血圧が90mmHg以上、
あるいはこれら両方を満たす場合に
高血圧と診断されます。

高血圧の方は、
歯科治療の進め方に注意が必要です。
問題となる要因は、
麻酔と抜歯という処置内容、
それと治療時の緊張感です。

麻酔について。
麻酔薬には、
血管収縮剤という成分が含まれており、
これが原因で血圧が上昇する可能性があります。
歯科用局所麻酔も打った直後は
血圧が一時的に上昇します。
高血圧の方でも、
薬でコントロールされておれば心配ないことがほとんどですが、
麻酔後の観察は欠かせません。

抜歯について。
上の血圧が160mmHgを超えると、
抜歯後に血が止まりにくいことがあります。
そのため、治療前には
安静時の血圧や服用薬を必ず確認し、
処置の前後と処置中の血圧を測定させていただく場合があります。

歯科治療の緊張感について。
歯科治療は精神的、肉体的にストレスのかかるものです。
普段の血圧が正常範囲内であっても、
病院などで医療関係者に囲まれると緊張してしまい、
内因性カテコラミンと呼ばれる物質が
副腎皮質から合成・分泌され、血圧の上昇、発汗、動悸などが起こります。
術中の声かけをしっかりさせていただくのは、
患者さま方の緊張をほぐす目的もあります。

今や国民病として
多くの方が罹患されている高血圧。
外来・訪問を問わず、
歯科の現場でもよく遭遇する病気であります。
皆さまが安心して治療を受けて頂けるように、
当日のお体の調子のチェックと
それに合わせた処置を進めていきます。

歯周病と糖尿病について

こんにちは。歯科医師の法貴です。

今年は梅雨も短く、急に暑くなってきたので体調管理には気をつけて下さい。

また、コロナの罹患者数もまた増加傾向になってきているので

気を引き締めて日常生活を送ってください。

歯科医院には様々な基礎疾患を有する患者さんが日常的に来院されます。

その中でも糖尿病を有する患者さんは近年増加の一途をたどっています。

今回は糖尿病と歯周病についてです。

糖尿病と歯周病は、ともに一度かかってしまうと体の重要な機能が失われ、

元に戻らないという大きな特徴があります。

両疾患ともその進行は音もなく忍び寄り、

重症化するまで目立った症状が出現しないことが多いです。
もっとも大きな類似点は食を中心とする生活習慣に影響を受ける病気である事です。

発症年齢が40歳前後から増加傾向にあることや、

家族歴がみられることなどの共通な特徴もあり、

糖尿病患者の多くは歯周病にも罹っていることが多いです。
糖尿病患者の歯科治療においては、口腔内に停滞するプラークをなくすことで

歯周組織破壊のお膳立てを無くすこと、

きめ細やかなケアによる全身的、局所的な環境改善が重要です。
歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれるが他の合併症とは異なる性質を有しています。
糖尿病の3大合併症は細小血管症の神経障害、網膜症、腎症であり、

大血管障害は冠動脈疾患、脳血管障害ですが、歯周病は臨床的にはどちらかというと

細小血管障害に近いものと考えられます。
三大合併症は糖尿病に独自に見られる合併症ですが、

歯周病は糖尿病の存在とは関係なく発症するため、

現在では合併症というよりも糖尿病併存症と考えられています。

重度の糖尿病であっても歯周組織はきわめて健康といったこともあります。
2型糖尿病患者では非糖尿病の罹患期間が5年を超えると、

アタッチメントロスが大きくなり、歯周病が悪化する傾向があるなど、

糖尿病は歯周病に対する危険因子であることがわかっています。
一方で、歯周病が糖尿病に及ぼす影響についても、

歯周治療により慢性炎症が改善すると、インスリン抵抗性の軽減により

血糖値が改善するという報告が数多くあります。
歯周病と糖尿病には様々な関係があります。

定期的なメンテナンスで歯周病の進行抑制及び口腔内の細菌を減らすようにしてください。
気になることがあればいつでもタニダ歯科医院まで相談してください。

歯ごたえは歯で感じていない!?歯根膜の役割とは

 

こんにちは。院長の谷田です。
7月といえば、夏野菜が旬を迎える時期ですね。

 

夏野菜のなかでも、
きゅうりは汗をかきやすい夏にぴったり。
約95%を水分が占めているので、
食べれば水分補給もできる食材です。

 

そんなきゅうりの魅力は、
ポリポリとした歯ごたえ!
この歯ごたえを感じるためには、
お口の「ある組織」が深く関わっています。

 

 

 

 

◆歯ごたえを感じているのはどこ?

 

歯ごたえを感じているのは歯ではありません。
では、どこで歯ごたえを感じているのでしょうか?

歯ぐき?歯の神経?あごの骨?

実は…
このなかのどれでもありません。

 

歯ごたえは「歯根膜(しこんまく)」という
歯とあごの骨をつなぐ組織で感じ取っています。

 

 

 

 

 

◆0.3mmにある大切な役割

 

歯根膜の厚さは、なんと
たったの0.3mmほどしかありません。

 

とても薄い歯根膜ですが、
実は大切な役割があります。
それが「クッション」と「センサー」の役割です。

 

食べものを噛むとき、
歯にはとても強い力がかかっています。

歯根膜はその力をクッションのように
吸収・分散し、歯や骨を保護してくれています。
かたいものをガリッと噛んでしまっても
歯や周りの骨が無事なのは、歯根膜があってこそ!

 

 

また、歯根膜はセンサーの役割も担っており、
噛んだ時の「かたさ」や「感触」といった
微妙な刺激は、歯根膜が脳に伝えています。
そのおかげで、私たちは歯ごたえを感じられるのです。

 

 

他にも、食品のかたさに応じて
噛む力を調節することにも歯根膜は役立っています。

 

きゅうりのポリポリとした食感や
天ぷらのサクッとした食感を楽しめるのも
歯根膜があるおかげなのです。

 

 

 

 

 

◆歯根膜は一度失うと戻らない!

 

歯根膜は歯が抜けると
一緒にとれてしまいます。

 

たとえ、入れ歯やインプラントで
抜けた歯を補ったとしても、
歯根膜が元に戻ることはありません。

 

 

つまり、一度でも歯根膜を失ってしまうと、
ごはんを食べたときの食感も
一緒に失われてしまう
のです。

 

 

 

 

そんな歯根膜を失わないために、
まずは自分自身の歯を守る必要があります。

 

「むし歯」や「歯周病」にならないために、
定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けて
きれいなお口を維持しましょう!

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
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