タニダ歯科医院について

タニダ歯科医院ブログ

西宮市の「タニダ歯科医院」がお送りするブログです。

5人に1人がかかる!?エナメル質形成不全

 

 

こんにちは。院長の谷田です。

秋はお月見シーズン!
9月は1年で最も美しいと言われる、
「中秋の名月」も空に昇ります。

月を眺めながらお団子をいただくというのも、
なかなか風情がありますよね。

 

さて、夜空に輝く月は美しいものですが、
歯も白く輝いていると
口もとが美しく見えませんか?

歯が白く見えるのは、
エナメル質という組織があるからです。

 

しかし、このエナメル質が
正常に形成されない事があります。

 

 

 

 

◆エナメル質の役割

 

歯はエナメル質・象牙質・セメント質という
3つの層からできています。

そのうちエナメル質は
人間の体の中で最も硬い組織
です。

 

歯の一番外側にあり、
熱いものや冷たいもの、酸性の食品などが
敏感な象牙質に触れないように
刺激やむし歯から歯を守っています。

歯に白い輝きを生み出しているのも、
このエナメル質のおかげです。

 

 

 

 

 

◆そんなエナメル質が「もろく」なる?

 

ところが、大事なエナメル質が不完全な状態で
歯が生えてくることがあります。

 

歯の表面に
ボソボソとした「白いまだら」が生じたり、
むし歯でもないのに、歯の一部が
茶色や黄色に変色したりしていた場合は、
『エナメル質形成不全』の疑いがあります。

 

また、重度の場合
歯の表面がデコボコしたり、
歯を覆うエナメル質が無いため、
象牙質がむき出しになったりしてしまいます。

 

 

 

 

しかも、エナメル質形成不全の症状がある歯は
見た目の変化だけでなく、
通常の歯よりもむし歯になりやすい
という特徴もあります。

 

エナメル質形成不全の発症しやすい箇所は
奥歯(第一大臼歯)と前歯です。

 

特に奥歯は汚れが溜まりやすく、
むし歯になりやすい
ため十分注意が必要です。

 

 

 

 

◆子どもの5人に1人が発症!?

 

日本小児歯科学会が
7歳から9歳の児童を対象に行った調査によると、
地域差はあるものの
およそ5人に1人がエナメル質形成不全
という結果が出ています。

 

エナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、
思いのほか、高い頻度でかかり得る疾患なのです。

 

 

 

しかも、乳歯の場合、
もともとエナメル質が薄く、
むし歯になりやすい
のですが、
エナメル質形成不全の歯がむし歯になってしまうと
あっという間に
歯の神経まで進行してしまう
ため、
より一層注意が必要になります。

 

乳幼児検診や学校の歯科検診で
エナメル質形成不全と
診断されることもあるかもしれませんが、
その場合は必ず定期的に歯科に通い
チェックをしてもらうことが重要です。

 

そして、日頃からしっかりセルフケアもおこない、
お子さまの大切な歯を守っていきましょう。

 

 

 

タニダ歯科医院
〒669-1133 兵庫県西宮市東山台1-10-5
TEL:0797-61-2000
URL:https://www.tanidashika.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CUn1zmeIAnWtEAE

健康の概念

こんにちは。訪問歯科医師の村山です。
突然ですが「あなたは健康ですか?」と問われると、皆さま何と答えるでしょうか。

「疾病」または「異常」は、その多くが特定の器官や臓器
あるいは部位に存在するものであるのに対し、
「健康」は全身的な状態に対して述べられるところに特徴があります。
つまり、どこが良好だから「健康」であるというのではなく、
全体的にバランスがよくとれているかどうか、
しかもよく機能しているかどうかということであって、
あくまで「健康」は〈個〉として考える概念ということになります。
また一般的に「健康」と「疾病」は対立概念としてとらえられることが多いですが、
実際には「健康」と「疾病」の間には「半健康」「半病人」
「調子が悪い」「具合が悪い」などさまざまな中間状態が存在しており、
両者をはっきりと区別できないことの方が妥当ではあります。
つまり健康状態から徐々に「健康」が阻害され、それが高じて疾病状態(不健康)となり、
極端な場合には死に至る。このような極端な場合を除けば、
一般には再び回復して健康状態に戻るというのが普通です。
これが【健康の連続概念】というものです。

WHO(世界保健機関)は1946年、次のような健康の定義を発表しました。
『健康とは身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であって、
単に病気や病弱でないということではない。
到達しうる健康の最高の水準を享受することは、人種、宗教、政治的信条、
経済的、社会的状況にかかわらず万人の権利のひとつである。
政府はその国民の健康に対して責任があり、それは適切な健康上の、
そして社会的な方策を提供することによってのみ成就できる。』
と述べ、あらゆる状況下での人々が健康になりうる権利を有すること、
および国民の健康に対する政府の責任を明確にしています。
わが国では、憲法第25条において「すべての国民は健康で文化的な
最低限度の生活を営む権利を有する。国はすべての生活場面について社会福祉、
社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない」と規定し、
国民の基本的人権のひとつとして“健康権・生存権”を保障しています。
健康とは、毎日の生活のための資源と見なされるものであって、
人生の目的とは異なります。また身体的能力だけでなく公衆衛生や
個人の保健への悪影響を緩和するような社会ならびに環境づくりに注目するものであり
保健分野のみならず社会経済分野を含む幅広い分野の協力と支援が重要となります。

 

親知らずQ&A

ノーベルバイオケアの新しいインプラント

こんにちは。院長の谷田です。

ノーベルバイオの新しいインプラントを当院でも使用しています。
新機能はXeal and TiUltra。

 

 

 

 

 

一言で言えば、歯肉などの軟組織や骨などの硬組織との結合が更に最適化されています。
インプラント本体で言えば、TiUltra構造になっています。

TiUltraは超親水性の陽極酸化表面インプラントでインプラントカラー部から先端まで段階的に異なる形状が付与されています。

インプラントの先端に向かって中等度に粗く多孔性になることによって、骨との結合がより強力になります。

今やインプラントはブリッジや義歯と比較して最も長期的に信頼できる治療法になっています。

当院でのインプラントの実績でも10年後のインプラントの残存率も99%を超えています。

安心してインプラント治療を検討していただければと思います。

 

 

タニダ歯科医院
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口角炎と口唇ヘルペス

こんにちは、歯科医師の池田です。

 

今回は疲れやストレスなどで起きやすい口唇の病気を紹介しようと思います。

 

一度はなったことがあると思いますが、「口角炎」という炎症が起きます。

口角炎とは口角(唇の端)に炎症が起こり、赤く腫れる、皮がむけるなどの症状が現れる病気です。

片側の口角に生じる場合と、両側の口角に生じる場合があります。

軽度であればかゆみ程度の症状ですが、

症状が強くなると口角が裂けてかさぶたができ、痛みを感じることもあります。

口角炎はこのような口角の炎症の総称であるため

特定の医学的な病名を指すものではありません。

 

口角炎の主な原因には、乾燥、口角への機械的な刺激(義歯やかみ合わせなど)、

細菌、真菌、ウイルスなどの感染、栄養不足、アレルギーなどがあります。

また、口唇をなめたり触ったりするくせは口唇の乾燥や刺激を引き起こし、

口角炎を引き起こしやすくします。

口唇が乾燥した際、口唇をなめると逆に乾燥し荒れてしまい、症状がひどくなる場合があります。

口角炎の主な症状は、口角の赤い腫れ、びらん(皮がむけること)、裂傷、かさぶたなどです。

軽症の場合はかゆみ程度の症状で済みますが、症状が強いと強い痛みを感じることもあります。

 

口角炎の治療法は原因によって異なります。

休息や生活習慣の改善、市販薬の使用などのセルフケアで症状が改善することも多いですが、

症状がなかなか改善しない場合や、再発を繰り返す場合には皮膚科、

歯科口腔外科の専門医による診断や治療が必要になることがあります。

 

セルフケアは乾燥や皮膚への刺激、アレルギーなどが口角炎の原因になっている場合は、

その原因を取り除きます。

その後は、辛いものなど口角炎への刺激となる食品を取らないようにしたり、

かさぶたを刺激しないようにしたりして患部の安静を保ちます。

また、清潔を保つために適度の洗浄を行います。

口唇の乾燥が原因のため、必要に応じてワセリンなどで病変を保護したり、

口角炎に効能・効果がある市販薬を使用したりすることも有効です。

口角炎は乾燥、栄養不足、ストレスや疲労、

紫外線などのさまざまな原因によって引き起こされることがあります。

これらを改善するような生活習慣を心がけ、

唇をなめたり触ったりするくせがある場合は意識して改善すると口角炎の予防になります。

 

なかなかよくならない口角炎は何らかのアレルギーや、

内科的な病気が原因になっていることもあります。

その場合は原因を知るためにも、早めに医療機関の受診をおすすめします。

口角炎に似たような症状を起こす、口唇ヘルペスもあります。

 

口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスが原因となり、

口唇やその周辺の皮膚に小さな水疱(水ぶくれ)が生じる病気です。

単純ヘルペスウイルスに一度感染すると、一生涯体の中に潜伏し続けると考えられており、

風邪やストレスなどの刺激をきっかけとしてウイルスが再活性化すると、

繰り返し口唇ヘルペスの症状を引き起こします。

 

 

口唇ヘルペスの原因は口唇ヘルペスの症状があるときは、

唾液や水疱の中にウイルスが大量に含まれていることがあり、

周囲の人に感染が拡大することもあります。

また、無症候性排泄といって、

口唇ヘルペスの症状がまったくないときにもウイルスが唾液に含まれていることもあります。

 

口唇ヘルペスによる皮膚症状は、時間経過に応じて変化します。

見た目では水疱が分からない初期の段階であっても、

ぴりぴりした感じやかゆみ、熱感といった感覚を唇の周辺に感じることがあります。

これを前駆症状といいます。

前駆症状の数日後に、小さな水疱が口唇周囲に出現します。

水疱は唇と皮膚の境目周辺に見られることが多く、

それぞれが融合して大きくなることもあります。

また、口唇周辺にとどまることなく、鼻や頬部の皮膚に水疱が生じることもあります。

時間が経過すると水疱が破れ、最終的にかさぶたが形成されます。

 

口唇ヘルペスの治療法は、抗ヘルペスウイルス薬が使用されます。

抗ヘルペスウイルス薬には飲み薬、軟膏など多種類あります。

口唇ヘルペスは発症早期から治療を開始したほうが、

早期に症状が軽くなることが期待できます。

 

口唇ヘルペスの予防法は口角炎と同じく、疲労、風邪、

ストレスなどの免疫機能の低下により再発することが多いです。

ストレスを感じたら無理をせずゆっくり休む時間を取り、

不規則な生活にならないように心がけることが大切です。